あとがき。

 ここまで読んでくださってありがとうございます。お疲れ様でした。誤字・文法の誤り等がありましたら、↓ のちょびちょびメールフォームよりこっそり教えていただければ幸いです。ご意見等もこちらからどうぞ。

 長かった……長かったです。でも無事に完結してよかった。書きはじめた当初は「まあ10ページ前後くらいだろ」とか思っていたんですが、気がついたら10ページどころか40ページ超えていました(※2012年4月23日加筆訂正及びレイアウト変更により39ページになりました。ギリギリ→その後また40ページになりました……)。大誤算です。でも有栖川と彼方についてはこれでもう満足しました。吐き出すもの全部吐き出せてすっきりしました。
 この有栖川と彼方のお話は、日々楽々の鹿の子さんがいなければ書かなかっただろう作品です。「書いたら是非とも献辞を入れさせてください〜」とお願いしたらご快諾くださったので、感謝と敬愛を込めて、ささやかながらトップに献辞を入れさせていただきました。
 今回の柱は生と死でした。でしたというか気がついたらそうなっていました。そうなっていた、というのは字書きとして大変よろしくないのですが、お話自体は決まっていて締まっていたので、生死がここまで色濃くなったのは若干のシフトチェンジをしたからです。これを書いている期間中に、私も三回、身近な者の死に立ち会いました。どんな感じだろう、と、死を近く感じて疲労困憊する有栖川の思いや、それを理解できないまでも有栖川の傍らにいることを選んだ彼方の思いは、書き上がった今読み返してみると、想像・創作にしても(少なくとも私にとっては)あながち的外れなわけではなかったのかな、と思い少々複雑です。必死さが窺えるあたり詰めが甘いというか、未熟です。
 生死は常に背中合わせです。遠くに感じていても、実は誰にとっても等しい距離に死は存在します。ただ、人の主観がそれを拒むだけで。だから、というわけではありませんが、生きている間は、やっぱり無様なほど足掻いて命懸けで突っ走っていきたいものだと思います。


》2012年4月23日加筆訂正。
》2017年2月27日加筆訂正。


・この作品を書くにあたって、私に力をくれた本(順不同敬称略)
「雪」/鹿の子(日々楽々)、陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦(講談社)、裏庭/梨木香歩(新潮文庫)、西の魔女が死んだ/梨木香歩(新潮文庫)、デミアン/ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫)、いつでも会える/菊田まりこ(学習研究社)、夏の庭/湯本香樹実(新潮文庫)

 

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